美術部  第69回大阪私学美術展

美術部 第69回大阪私学美術展

2021/1/7

2020年10月12日(月)~11月15日(日)
第69回大阪私学美術展が大阪私学美術・工芸教育研究会HP内(Web美術館として)で開催されました。
大阪府の私学高校48校と中学校29校が参加し、
その中で、本校の生徒の活躍は以下の通りです。
・高校3年生1名が大阪市立美術館館長奨励賞を受賞しました。
・来年の7月に行われる第45回全国高等学校総合文化祭に2年生の1名が出品することとなりました。
高校生の実績               中学生の実績
・優秀賞 12点
・奨励賞 15点    計27点       ・奨励賞 5点      計5点

 

本校部員の受賞作品をご覧ください(優秀賞のみ掲載)

 大阪市立美術館館長奨励賞

特別賞を受賞しました!

立体部門   タイトル「波紋」
[サイズ:250mm×300mm×300mm]
金光八尾高等学校3年

 

特別賞とは約1000点の出品作品の中でも特に優れていると評価された作品で、全体の内5人しか選ばれない名誉な賞です!おめでとうございます!

大阪市立美術館館長奨励賞を受賞した上記の作品は自立の難しい魚という題材を上手に表現しています。また、水面を透明に表現する為に、今まで先輩達が使用したことのない制作方法を使って完成させました。初めて扱う素材に挑戦したため、何度も失敗を繰り返しながら色んな方法を試して完成させました。だからこそ誰よりも創意工夫する楽しさと難しさを感じたと思いますWeb展覧会ということもあり、撮影方法にもこだわった作品で、制作者のこだわりが特別賞の受賞につながったことを嬉しく思います。

 

絵画部門 優秀賞 F100号 タイトル「17歳」

第45回全国高等学校総合文化祭 出品作品に選出

身近な題材をテーマに制作した絵画作品です。初めての油絵制作で162cmという自分の身長ほどのキャンバスに挑戦したことや、制作時間が足りない今年の状況から考えて完成させる事が困難に思われました。しかし定期的にトラックを借りて、作品を家まで持ち帰るなど誰より制作に必死だった生徒の作品です。まだまだ表現が確立できておらず、時間もかかりましたが、この時間をかけた表現が絵に深みを与えてくれているようにも思えます。よく観察して描いた水や人物の服も良く描けています。

 

絵画部門 優秀賞 F120号変形 タイトル「Q.Whoze Planet Is This?」

1枚の絵画の中に様々な思いと技法が詰め込まれた作品です。中心の絵画はキャンバスを何層にも切り取り層状にし、そこから広がる双方の3面の絵画は屏風状に折り曲がる様に制作しました。油絵やシルクスクリーンで表現した部分、色鉛筆を使ってリアルに書き込んだ部分、半立体作品を取り付けた部分、ミラーシールを切り取り面状に貼り合わせた部分など、見所がたくさん詰まった迫力のある作品となりました。制作過程は早くも作家のようで、次から次へと出てくるやりたいアイデアに感心させられました。Web展覧会の写真では実際の迫力が伝わらないかもしれません。是非本校のギャラリーに展示していますのでご覧ください。

 

絵画部門 優秀賞 F50号 タイトル「アボカドトッピングは+120円」

食べ物を描くことが多い生徒の作品です。今回も実際に友人と一緒に取材をし、自分の感じた「おいしい!」の思いが伝わる作品にしたいと考え制作しました。暖かい暖色の色味がさらに料理を美味しそうに見せています。今後も美味しそうな料理の絵を制作するようなので期待しています。

 

イラスト部門 優秀賞 B1パネル タイトル「七浦が潤う」

この作品は「七浦が潤う」というタイトルで、捕鯨文化からインスピレーションを受けて描いた作品だそうです。「七浦が潤う」とは、えびす神(クジラ)が身を挺して住民に恵みをもたらしてくれるという説です。クジラを「えびす」と呼んで神格視していた昔の寄り神信仰を上手に表現しつつ、あえて残した余白からはクジラのダイナミックさが感じられます。また様々なもので描かれた賑やかな画面構成も繁栄する街を表現しているようで素晴らしいです。

 

イラスト部門 優秀賞 B2パネル タイトル「女子会」

自分の思う「かわいい」を詰め込んだ作品となりました。よく見てみると紫→赤→黄→緑の順に大正→昭和→平成→令和と時代ごとの女の子達やその時代を表すモチーフが描かれています。色合いも鮮やかで装飾に描いたお花や植物の表現も1年生の頃に比べ確実に上達しており、後輩や他校生徒にも「かわいい」を共感してもらえる作品になりました。

 

イラスト部門 優秀賞 B2パネル タイトル「切り取られた華美の世界」

下描きから完成まで繊細な行程が多く、根気のいる作品だったと思います。今回初めて切り絵の作品に取り組んだ生徒の作品ですが丁寧で細かい作業を最後までやりきった集中力は素晴らしいです。切り絵が完成した後もさらに作品を良くすることはできないかと考え、背景色も試行錯誤しながら配色しました

 

イラスト部門 優秀賞 B1パネル タイトル「素晴らしき世界」

「素晴らしき世界」は高校1年生の作品で、勢いのあるパワフルな作品に仕上がりました。左上へと斜めへ目線を誘導するような構図の作品は珍しく、とても印象的です。この生徒はクジラやジンベイザメなど海の生き物を描く事が多く、イラストも色鮮やかな特徴があります。自分らしさを失わずに今後も表現力を身につけ、どんどん色んなジャンルの作品を制作してもらいたいです。

 

立体部門 優秀賞 

[サイズ:200mm×250mm×220mm]

タイトル「FIGHT THE POWER」

水中から顔を出したカバの迫力あるワンシーンを表現した作品です。

歯の1本1本にもこだわり制作した為、水を作る事はなくなりましたが、色味や肌の質感などをよく観察して表現できています。

分的に使用する粘土を変え、絵の具の使い方を工夫する事で、ひげや皮膚感を表現しており、校内展示でも一目置かれています。

 

 

立体部門 優秀賞 

[サイズ:250mm×450mm×600mm]

タイトル「瑞兆のおとずれ」

瑞兆(ずいちょう)とは良いことが起こる前兆という単語です。古来より鶴や亀など吉祥とされた生物の出現は瑞兆と考えられてきました。この作品はこの亀のおとずれで良いことが起こるようにと願いを込めた作品となりました。

甲羅と身体の空間や、甲羅、亀の身体の表現など、細部まで作り込んだ作品となりました。岩も一から粘土で制作し、ゆっくりと亀がこちらへ近づいてくる様子を表現しました。とても完成度の高い作品だと思います。

 

 

絵画部門  優秀賞 10号 タイトル「ROSEWELL 20」

とても書き込みが繊細で、細かい部分まで丁寧に仕上げた作品となりました。書き込みの多い街並みと背景の明るさが良いバランスを保っています版画作品はプレス印刷をする際のインクの拭き取り方等で出来映えに差が生まれます。不純物が混入したまま印刷してしまったり、拭き取り過ぎてインクが薄くなってしまったり、1枚ずつ仕上がり具合が違います。この作品も、1枚の作品中に気に入った部分と修正したい部分があり、何度も印刷し直していました。そのこだわりが賞に繋がって良かったです。

 

テーマ部門 優秀賞

[サイズ:2300mm×1000mm×600mm]

タイトル「癒しの空間」

この作品はジュースに付いてくるストローを使ってモビール型のオーナメントを作った作品です捨てられる物を利用して作品を作る、エコロジカル・アートに興味を持つ生徒で、SDGsの取り組みを元にした作品制作を心がけてきました。今回の作品も、ストローという身近な物が素晴らしい作品に仕上がりました。

影までが作品の一部と捉え、時間をかけて撮影しました。

 

 

今年度は表彰式も例年に比べて縮小して行われました。

自分の作品についてスクリーン前で話すなど貴重な機会となりました。

今回の展覧会はコロナウイルスの影響で例年開催していた時期、展示場所などが変更になりました。学校が臨時休校になり、制作時間も少ない中でよく頑張ってくれたと思います。この時代だからこそ考えられるアイデアやイメージなど、学生のパワフルな作品を今後の展覧会でも期待しています。

美術部顧問 弘正朋 森岡実里