美術部 高校生勉強会(デザイン)

美術部 高校生勉強会(デザイン)

2019/4/1

2019年3月12日(火)大阪芸術大学で特任教授としてご活躍の

奥田 一明先生と奥田こころさんにお越しいただき

パッケージデザインについて勉強しました。

奥田先生とこころさんはJPDAという公益法人日本パッケージデザイン協会の会員としてもご活躍のデザイナーの方です。ビアンクールチョコレートのパッケージをデザインされていたり、ゴンチャロフお菓子のパッケージ等をデザインされている、とても有名なデザイナーさんなんです。きっとバレンタインデー・ホワイトデーのシーズンに皆さんも御覧になられていると思います。お二人が手掛けられたデザインはK noteのホームページから御覧下さい。

私はバレンタインデーやホワイトデーにいただいた綺麗な装飾のチョコレートの箱を集めているのですが、集めたパッケージをお二人に見ていただいた所、奥田先生やこころさんのデザインしたパッケージが多数ありました。生徒も見たことのあるデザインが多かったようで、デザインは生活の中に取り入れられている最も身近な美術だなと改めて感じました。

 

さて本題ですが今回のテーマは

「パッケージデザインはひとを幸せにする」です。

生徒達は将来の職にも興味があり、デザイナーという職も知っていますが、当然デザインについてまだまだ知らない事ばかりです。奥田先生は「デザインとは何だろう?」「売れるパッケージってどんなものなんだろう?」といったテーマを投げかけ、私達の考えをくみ取りながら、数々のデザインにまつわる専門的な知識を丁寧に教えてくださいました。

中でも〈デザインはアートのように好きなものを描くのではなく、クライアントが抱える問題を解決する事が大切なので、ある意味お医者様のような存在である〉というお話はとても納得が出来ました。だからこそデザイナーになりたい人は、色んな商品を見たり、色んな状況を考え、問題点や疑問を感じる力を身に付けなさいと言われるのですね。

また、お客様が商品を買う時何故買ってくれると思いますか?

という質問に生徒達は「欲しい商品だから」、「パッケージが綺麗だから」と感じていたと思います。でも実際は、綺麗な絵だから売れる訳ではなく、「その商品に価格以上の価値があるから購入してくれる」といったベネフィットという考え方も学ぶ事が出来ました。実際にお客様と販売者の間で売り買いされるのは商品ですが、お客様はその商品を通してこれから起こる未来に対しての価値を買っているとも言えます。だからこそ商品を販売するターゲットや商品のストーリー性、魅力が伝わるようなデザインを制作する必要があるそうです。本当に奥が深いですね。

その講義を聴いた後に奥田先生のデザインしたパッケージデザインのラフ画やデジタルデータを見せていただくといった貴重な体験ができました。生徒達もプロの方が描くイラストの数々を食い入るように見ていました。表情豊かなキャラクター達の表現に、デザイナーさんの工夫やセンスを感じました。

その後実際に世界で一つだけのオリジナルパッケージを作ろう!

というテーマで紙箱を作成しました。

まずは紙を指定された線の部分で切り取ります。菓子の箱は、頑丈にする為に少しだけ切り込みが入っていたり、初めて知る発見がたくさんありました。生徒達はのりしろ等を残しながら切り取る細かい作業に苦労していたようです。

イラストを描く時は皆思い思いに描いていました。今回講義で教えていただいた、何を入れる箱にしたいのかストーリーを考え、自分の部屋の様子にマッチするか、自分が大切にしたいと思う作品を各自制作していました。

紙を折る時も、今までインクの出なくなったボールペンや定規で折り目を付けていましたが、今回は鉄筆と呼ばれる専用の道具を使用しました。使いやすく生徒達も感動していました。

奥田先生やこころさん、大阪芸術大学のスタッフさんが丁寧に教えてくださり、短い時間で完成させる事が出来ました!

最後に生徒達の作った箱を奥田先生に講評していただきました。

私達が今まで制作してきた作品とデザインとの違いが分かりとても勉強になりました。作品のストーリー性を考える点は作品制作にも活かす事ができると思います。またプライベートで描きたいものを描いて、色んな場所で試し、世間の反応を見てみるのも大切だという事でした。また、その人の絵柄やキャラクターを気に入ってくれるファンも必ずいるというお話を聞き本校の文化祭で行っているグッズ販売に活かす事も出来るとも思いました。

普段の学校での授業では、なかなか取り入れる事の難しいデザイン分野について学ぶ事ができ、とても良い経験となりました。ご協力いただいた奥田先生、こころさん、大阪芸術大学のスタッフの皆様、仲介していただいただいた株式会社ユー・ティー・ジーの皆様ありがとうございました。

美術部顧問 弘正朋 森岡実里