日学・黒板アート甲子園2024大会にて近畿ブロックエリア賞受賞!
2015年に始まった日学・黒板アート甲子園。応募作品総数293点、参加学校総数177校、参加生徒総数1907人と、どんどん参加する学校が増えてきている全国規模の大きなコンテストです。
2024年の今年も7月1日(月)~9月2日(月)で募集され、本校からチーム「おぢ」(高校3年生)、チーム「かみお」(高校2年生)の2チームが参加しました。
そして、チーム「おぢ」が近畿ブロックでのエリア賞を受賞しました!近畿で1位、全国で5位(最優秀賞1点、優秀賞3点、そして本校の受賞したエリア賞は近畿の他に5点選出の為同率5位)という素晴らしい成績です!
チーム「おぢ」作品(エリア賞受賞)
【メンバー】
高校3年 飯田隆之 酒谷穂佳 地主彩葉 村上翔太郎 湯浅茜
【作品のタイトル】
なんかめでたいね
【制作時のエピソードなど】
「2人の年齢を足せば100歳越えますね」と夫婦や漫才師が何かの節目を迎えた時によく聞きます。それを聞くたびに「なんで足すん」と思っていました。
2人足せば100歳でめでたいですねとなるなら、いっぱいのおじいちゃん集めて1000歳にすればどうなっちゃうんだよ、と盛り上がったことをきっかけにこの絵を描くことになりました。
【講評文】
漫才から生まれた作品のアイデアが面白いです。絵のテーマはこんな所にも潜んでいると言わんばかりの作品です。魅力はテーマだけではなく、人物を描写した色彩に目を奪われます。また年齢を重ねた一人一人のお年寄りの表情も迫力があります。中央にいる若者は力強く描かないと彼らに埋没してしまいますね。こんな人たちに囲まれたら、自分ならすぐ降参してしまいそうです。とても楽しい作品です。
チーム「かみお」作品
【作品のタイトル】
放課後、窓際、遭遇。
【制作時のエピソードなど】
放課後、夕日が沈むなかひとり勉強に励んでいた私は、ふと、窓の外に目をやった。すると、そこには目を見やるほどの巨大な龍がいた!その龍は私を一瞥すると、天高くのぼり消えていった。…なんて妄想をしながら、私は今日もひとり放課後の窓際で受験勉強に励んでいる。
黒板アートを制作するにあたって、窓を魚眼パースで描き、迫力を出す工夫をしたり、黒板の地の面を出すために、消しゴムだけでなく布や筆を使って、チョークの粉を落とすなどしたほか、光を表現するために、白チョークを粉にして目の周りに付けたり、表現の工夫を凝らしました。勉強に重きを置く、我が校の風習における私たちの体験を辰年の龍をモチーフに選ぶことで表現しました。
【感想】
とても楽しかったです。良い経験になりました。これからもこのいい経験を活かして、美術に対して大勢で取り組むというチームワークを大事にしていきたいです。美術というのは個人で取り組むだけでなくみんなで同じゴールをめざして完成させる偉大な達成感を感じることのできる媒体であることに気づかされました。
このコンテストは2人以上で制作することが条件です。描き方、制作の進度などが違う自分以外の人と協力して1つの作品を制作することは、1人で制作するよりも難しいことがたくさんあります。しかし、メンバーの得意な表現方法や、作品が完成した時の達成感の大きさ、それを分かち合える人がいるという喜びなど、合同制作だからこそ気づけたこともあったのではないかと思います。
2チームとも素晴らしい作品でした。今後も意欲的に、様々なことに興味を持ってチャレンジしていってほしいです。
全国の学校の受賞した作品も日学・黒板アート甲子園のホームページより見ることができますので是非ご覧ください。
美術部顧問 弘正朋 原田ひかる 谷山未来