美術部 大塚国際美術館ツアー(令和7年3月28日)
3月28日(金)に美術部で徳島県にある大塚国際美術館に行きました。大塚国際美術館は、世界中の古代壁画から現代絵画まで、美術の教科書に載っているような西洋名画の数々を、陶板化技術で原寸大に再現・展示されている美術館です。教科書ではわからないスケールを感じることができたり、細部の描き込みを近くで見ることができるなど、日本に居ながら世界の美術館を体験できるのが魅力です。

このように転写し、焼成された陶板をつなぎ合わせて一つの作品を再現しています。こちらの作品はレンブラント・ファン・レインの「夜警」。作品保護のために塗られたニスが長い年月の間で変色し、夜の光景に見えたことから「夜警」という作品名になったそうです。本校美術コースの授業では、この「夜警」の模写をします。もちろん作品サイズはうんと小さくして・・・。

こちらはフラ・アンジェリコの「受胎告知」です。大天使ガブリエルがマリアに、救い主イエスのご懐妊を告げているシーン。
部員がポーズを真似しています。

こちらの作品はエドヴァルト・ムンクの「叫び」です。よく「ムンクの叫び」と勘違いされますが、ムンクが描いた「叫び」という作品です。作品の人物の絶望的な表情とは裏腹に、部員はにこにこ笑顔です。また、本校美術コースの授業でも、自分自身の「叫び」をテーマにした作品を制作します。

こちらの作品は、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」です。「この中に裏切者がいる。それによって、私は明日磔になる。」
と、イエスが弟子たちに告げているシーン。壁画ということもあってかなり大きな作品となっています。

お昼ごはんも施設内のカフェでいただきました。このカフェの外にはモネの庭が再現された場所があります。とても美しく、心地よいです。

最後にシスティーナ礼拝堂を再現した場所で写真撮影をしました。
「この作品ってこんなに大きかったんだ!」「この作品が描かれた背景にはこういうことがあったんだ」「この作者はこういう絵も描いていたんだ」「描かれているこのモチーフにはこういう意味が隠されているんだ」など、元々知っていた作品や作者でも、この日初めて知ったことも多かったのではないかと思います。そんな風に美術の知識を少しずつ得ることで、より一層アートやデザインの世界に興味を持ち、美術館や特別展に行って様々な作品に触れ、素材の可能性・表現の可能性を知ってほしいと思います。
今回は合宿ではなく、日帰りツアーとなりましたが、実りある1日となりました。
美術部顧問 弘正朋 原田ひかる 谷山未来