美術部 第49回私学写生大会
2016年5月29日(日)
花博記念公園鶴見緑地にて第49回私学写生大会が開催されました。
昨年に続き今年も雨の予報でしたが、午前中は暑いくらいの快晴で、午後からも写生に影響は無く、無事に終了することが出来ました。
ちょうど集合時間から噴水が稼働し始め、暑い中待っている生徒たちも涼しそうに眺めていました。
今年の大会にも数多くの学校が参加し、個性あふれる風景画が多数出品されました。
その中で本校の部員は、高校生1名が大賞、9名が奨励賞を受賞し、
中学生1名が奨励賞を受賞することができました。
花博記念公園は池や日本庭園、国際庭園、バラ園、乗馬苑、風車の丘など見所がたくさんあり、どの場所を描いても絵になります。しかし敷地内は、くまなく歩くと2時間費やしてしまうような大きな公園です。生徒たちは無駄な時間を使わない様に、事前に下見に行った
生徒たちに人気の風車の丘です!
日本庭園の水辺は難しいですが美しいですね!
場所が決まった生徒から下書きを始めます。
綺麗な風景に魅力を感じてスケッチを始める生徒たち。たくさん咲いている花をどう描けばいいのか、自分の見ているままに描きたいのに描けない、と頭を悩ませていました。
生徒たちは思い思いの場所で写生をするため、広い敷地の中で全員見つけ出すという事は難しいです。最後まで見つからなかった生徒はこんな所で描いていました!
ここから見える風景でないと納得出来なかったようです。その熱意に関心しました。
左の場所を描く生徒、石や大まかな木の形を短時間で表現出来ていますね。とても順調です。
今の中高校生たちはデジタルカメラやスマートフォンですぐに写真を撮れる環境が整っています。カメラで撮ると一瞬でその風景を写真に収める事が出来ますが、風景画ではそうはいきません。写生をしながら「綺麗な風景だと感じたからここで描きたいと思った。でも上手く描けないし、写真なら綺麗で、すぐに完成するし、撮り直しも出来るのに。」と思った生徒もいたようです。
そんな声を聞き心配していましたが、完成した作品を見ると、制作時間内のいろんな思いが画材を通して絵に表現されており、写真では表現出来ないような深みのある作品に仕上がっていました。
時間になり審査、講評に移ります。
このように生徒たちの作品を階段に並べて先生方が奨励賞や大賞を選んでいきます。先生たちは自校の作品を審査出来ない決まりなので、表彰が終わるまでドキドキしながら待ちました。今回も生徒たちの頑張りもあってたくさんの賞を受賞することが出来、代表で本校の生徒が表彰されました。
大勢の人の前で表彰されて、「頑張ってよかった。」と感じたと思います。また自分の絵や、美術が好きに思えたのではないでしょうか?残念ながら今回は受賞できず、悔しい思いをした部員もいましたが、この経験を活かして、次の大阪私学美術展で受賞できるように頑張ってもらいたいです。
頑張った最後に全員で写真撮影をしました。雨も降らなくて良かったです。
美術部顧問 弘正朋 森岡実里