校長室の小窓から⑲
向上心を持って前に進もう!
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
オンライン化 が 進み 、 今回 の 大学入学共通テスト から 「 Web 出願 」 となりました。 今後、 デジタルトランスフォーメーション( DX )の さらなる 加速が予想されています。学校におけるDX とは、データやデジタル技術を活用して、学習方法を根本から変革し、教育の質を向上させるとともに、教職員の負担軽減や効率化を実現する取り組みのことです。
2007年、アトランタで ISTE (国際教育技術学会)というアメリカ最大の教育工学学会が開催され、私は大阪大学の研究チームとともに参加し、当時の最先端 ICT 教育を視察しました。日本ではよくやくインターネットが普及し始めた頃でしたが、学会の主な研究テーマは「遠隔共同作業」でした。ネットワークを用いて、遠く離れた所からリアルタイムでコミュニケーション をとりながら、共同作業を進めるというものです。成功した実験、失敗した実験が多数紹介されました。
あれから約20 年、学校で も Wifi が飛び交い、一人一台の端末で学習する機会が増えました。ハイブリット授業は「遠隔共同作業」の一種と言えましょう。しかし、 DX 化はメリットばかりではありません。考える力の低下や情報漏洩、不正アクセスなど、いくつも課題が指摘されています。教員は DX 化に翻弄されないようスキルを高めるとともに、生徒たちは学習目的をもってタブレットを活用し、「充電切れた」「パスワード忘れた」などと無意味な時間を費やさないようにしなければなりません。
私がアトランタで見てきたように、 DX 化にも数えきれない 「トライ&エラー」 という試行錯誤が繰り 返されてきたのです。こうした 「トライ&エラー」のエネルギーは「 私たちの生活を 少しでも良くしたい」という前向きで力強い心意気です 。それを「向上心」と呼ぶのです 。 その向上心を形にするには、目標を持って計画的に行動を継続 しなければなりません 。
2026年が幕を開けました。 今年の干支は「午(うま)」 、 前へ進む象徴です。さあ、失敗を恐れず 勢いよくスタートしてみませんか。
令和 8 年 1 月 8 日 金光八尾中学校高等学校 校長 松井 祥一